新卒が会社に入って努力した方が良い事

何か昨日のエントリが人気だったので
続いて似たような事をえらそうに書いてみる。


新卒の子と面談してて取りあえずこれだけ考えておいて
欲しいなあということを5つ。

  1. 3ヵ月後、3年後、10年後のプランを考えよう
  2. 上司、先輩の考え方を想像しよう
  3. ホウレンソウ
  4. 学生時代よりも勉強は重要
  5. 転職はしなくても、転職出来るスキルを身につけよう

30年後、10年後、3年後、3ヵ月後のプランを考えよう

まず、30年後どんな人間になってどんな仕事をしたいのか考えます。
その為に10年後にどうすれば良いか、その為には3年後どうすればいいか、
そしてこの3ヶ月間でどう成長したいかを考えましょう。


この場合、新入社員は仕事ってどういう物かわかっていないので、
絶対に目標はずれます。
予想してた事と違う。想定していないことがある。


でも、そういう時は目標を変えれば良いんです。


多分、新人の貴方は研修期間が終わってから、赴任すると
作業を割り振られて「どのぐらいで終わる?」と聞かれて
それを回答して、その回答通り終わるかという作業見積もりを
何度も練習させられます。
でも、その目標も最初に「どのぐらいで終わるか?」と予測して
おかないと、予定より時間かかってるのかかかってないのかも
わからないんです。


目標も一緒です。
取りあえず立てて、その目標に進みつつも適度に修正していけば良いです。
後はその目標の為に頑張れば、芯はぶれません。

上司、先輩の考え方を読もう

まず、上司や面倒を見てくれる先輩が何を考えてるか想像しましょう。


貴方の下に新人が入ってきました。
新人は、貴方が覚えてる事は知らず、教えないと動けません。
動いても貴方より効率が悪いです。
でも、この新人を鍛えれば自分の仕事をやってくれる事になります。
将来的に楽になります。
と、考えて先輩は貴方を指導しています。


よっぽど単純な雑用でない限り、新人にお願いするより、
なれた自分でやった方が早いです。
貴方に与えられた指示は、何かの能力を伸ばして欲しいという
目的があって、渡される事が多いです。*1
どのスキルを伸ばすことを求められているか、読み取って
わからなければ聞いて、それを把握して作業しましょう。


成長の速度が段違いになります。

ホウレンソウを絶対にやれ

大体の物は、時間が大きければ大きいほど調整が効きます。
2分後に1km先に移動するのは難しくても1時間後に30km先に移動するのは
たやすいです。
2分で乗り物は用意できないですが、1時間あれば車を用意したり電車を使えます。


仕事も同じで、1時間では無理だけど、1日あれば可能だったり1週間あれば
余裕ができたりします。
3ヶ月あれば人を雇う事も可能です。


貴方に仕事をお願いする人は、仕事がもし終わらない様であれば
貴方が終わらないとわかってすぐに相談してくれる事を望んでいます。
終わらないかもしれないと思った事を伝えてくれる事を望んでいます。
順調に進んでいる事を教えて欲しいと思っています。
期限切れ後に終わらなかったという話を聞くことを恐れています。
間違った進み方をしていて修正する時間がなくなる事を恐れています。

というわけで、報告は大事です。そして、終わらないかもしれない事や、
詰まっている事で相談する事も大事です。
今、こういう風に決めて進めたと連絡する事が大事です。


それをしてくれる人は、仕事をお願いしやすいです。
してくれない人は、監視しないと怖いので仕事がお願いできません。


仕事は、仕事がお願いしやすい人から依頼されます。
貴方が10の仕事をしてる隣で、同期が50の仕事をしていたら、
同期の成長が5倍早いです。
貴方自身の成長の為に、ホウレンソウを心がけましょう。
ホウレンソウ出来る/出来ないで、仕事を任せられるかが変わります。

学生時代よりも勉強は重要

先輩から教えられる事はすべて勉強になります。
でも、それで先輩からの教えだけしか吸収していなければ、
先輩を超える事は出来ません。
先輩と違う能力もつきません。


実力主義の会社であれば、スキル≒成果=給与です。
実力主義でなくても、社内政治が激しい会社を除けば
「使える奴=欲しい奴」になるので、スキルがない人よりも
待遇は良くなります。
勉強をした分、貴方の生活に跳ね返る率が学生時代よりも
ダイレクトになってきます。
勉強をしなければむしろ損ですよね。


今の会社で待遇が上がらなくても、よその会社に行った時、
きっとそれは評価されます。

転職はしなくても、転職出来るスキルを身につけよう

これは精神的な問題と実利の両方があります。
「俺はこの会社が駄目だったらもう後がない!」って
切羽つまってるより、「まあ、駄目だったらよそに行けばいいや」と
思ってる方が毎日の仕事が精神的に楽です。


後、よその会社でも欲しがってる人の方が人材としての価値は高いです。
企業によっては「逃げられないだろう」という人材を確保する所もあります。
安くこき使えるからです。逆を考えれば他所に移れる人材は
「逃げられるかもしれない」ということで高い待遇を用意する必要が
ありますよね。*2
後、常に他所でも欲しがるスキルを身につける為、成長するので、
成長も早くなります。


改めて文章読んだらすげー偉そうだ。
ごめんなさい。

*1:勿論、違う事もありますが

*2:但し、これは「逃げられると困る人材」に限ります。若いうちは、若いだけで他所にも採用されますが、すぐに補充できる人材でもあるので、第二新卒で他所でも採用されるとかは、転職出来るスキルなんて考えちゃ駄目です。